先日、税理士試験の理論暗記は必要かという記事を書きました。
結論から言うと、「必要」ということになりますが、
記事の中でも書いたとおり、私は暗記が苦手で嫌いです。
では、私がどのように勉強したのか紹介してみたいと思います。
理論暗記の方法は、書く、読む、もうひとつある
一般的に言われる理論暗記の方法は、
「書く」と「読む(音読または黙読)」の2種類だと思います。
けれど、私が理論暗記で主に採用したのは、この2つのどちらでもありません。
私は
「打ち込む」
方法をとりました。
具体的にどのようにしたのか?
「打ち込む」理論暗記の方法とは、簡単に言うと、キーボードで理論を打ち込む作業になります。
理論暗記はすきま時間などに行うことが多いので、
手早く起動できるタブレット端末にBlueToothでキーボードを接続して行っていました。
アプリは、無料で使える、メモ帳のアプリを使っていました。
日本語が打ち込めれば何でもいいと思います。
はじめは、理論暗記の教材(TACでいえば「理論マスター」)を見ながらただ打ち込む。
あまり覚えようと身構えずに、軽い気持ちで行うのがポイントです。
そして、なんどか同じ理論を打ち込んでいきます。
だんだん慣れてきたら、
理論の文章を2,3フレーズ見て覚える → 思い出しながら打ち込む
と、「見たものをそのまま打ち込む」から、「思い出して打ち込む」に変えていきます。
この思い出して書く分量をだんだん増やして、
最終的には、タイトル(柱)を見たら中身が全部書ける、ようになれば暗記完了です。
なお、打ち込むときは、口に出しながら打ち込むとより効果的です。
この方法の良いところは
暗記が嫌いでも、簡単にとりかかれる
暗記をしようと思うと心理的負担が大きいです。
私の場合は、そもそも暗記嫌いなので、とりかかるのに大きなエネルギーがいります。
理論を書いたり読んだりして「覚えよう」と身構えていると、
それだけで重い気持ちになってしまいます。
結果、疲れているとさぼってしまったり、暗記を始めるまでに時間がかかったりします。
ですが、理論マスターを見ながら文章を打ち込むだけなら、簡単にできます。
覚えよう、覚えようと思うから辛いので、
覚えなくてもいいから打ち込む、
と思って始めてしまえばいいのです。
実際に打ち込めば記憶に残っていきますので、結果的には暗記が進むことになります。
書くよりは時間がかからず、読むより記憶に残る
打ち込んで理論暗記をする方法は、書くよりは時間がかかりません。
書くほどには手も使わないので、疲れもそれほどたまりません。
読むよりは時間がかかりますが、読むだけよりも記憶に残ります。
つまり、書く、と読む、のイイトコどりの方法だといえます。
応用・事例理論の練習にもなる
PC、タブレット端末に打ち込む方法は、
- 修正が簡単にできる
- すでに書いたフレーズの前後に別の文章を挿入するのが簡単
という特徴があります。
完璧に理論を覚えていなくても、覚えているフレーズをいくつか打ち込んで、
意味が通るようにつなげて文章にする、ということが簡単にできます。
理論暗記教材のようなスマートな言い回しができなくても、
内容がわかっていれば、なんとなく文章につなげることはできると思います。
それをすることで、内容が分かっているかの確認にもなります。
そして、応用理論、事例理論の練習にもなります。
応用理論や事例理論では、自分で作文する部分がありますが、
これはゼロからオリジナルの文章を書く、ということではありません。
問いに答える形で、税法で使われるフレーズを意識して書くことが大切になります。
打ち込む暗記方法は、暗記の段階から、覚えているフレーズから文章を作る練習ができます。
読む方法だと文章を構成するのは難しいですし
(どんな文章を作ったか後で「見返す」ことができないので…)
書く方法だとごちゃごちゃになりやすく、書き直しがあると、時間もかかります。
打ち込む方法は、応用・事例理論の練習としても有効です。
実際には、他の暗記方法も行っていた
これまで書いたように、主に打ち込んで理論暗記をしていましたが、
覚えにくい理論は、書いたりもしていました。
時間がないときには、軽く読むだけのこともありました。
書いて暗記する方法も、読んで暗記する方法も、それぞれいいところがあります。
私のオススメは打ち込む方法ですが、それぞれ自分に合った方法が一番だと思いますので
一つの方法だけに偏らずにいろいろな方法を使っていくのも大事なのかなと思います。
どの方法があうかわからない場合、これから理論暗記をはじめる場合には、
ぜひ、この打ち込んで覚える方法も試して見てください。